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家づくりへの想い

2018.12.01


「木材」にたずさわって60年。その間いろいろな時代をめぐってきました。
無垢の木を使うのが当たり前だった時代からいろいろなデザインや色のある新建材、

クロスが流行となり、最近ではまた、無垢素材・自然素材が見直され、

塗り壁も多種多様にあり、それらの組み合わせでバリエーションが広がり、

オリジナル性にあふれた空間づくりができるようになりました。

 

自分の山の木を伐りだし、その木で家を建てる・・・

昔はそれが普通だったのにそんな事は最近ではほどんど見られなくなりました。それはなぜでしょうか?

 

「3か月もすれば家が建つ」 「外材の方が安い?」

「木が曲がるのはイヤだ」 「集成材の方が強い?」
「山の手入れができない・しない・松くい虫で木が枯れる」

「酸性雨の影響」・・・といろいろな要素から国産の木が影になってしまった時代がありました。


その結果、山が荒れ、いろいろな分野に影響が出る事が認識され、

今では日本の木を守って行こう!!という取り組みが盛んに行われています。


私たち木造建築に携わる者としてできること、

それは、日本の木を使った家づくりをしていくこと。

もっといえば、地元の木(広島県の木)を使うことです。

 

私たちが提供している木の住まいは、

在来工法と言われる日本の風土に根付き、

職人たちがうけ継いできた伝統工法です。

 

この在来工法の良さは、柱や梁を動かしたり、

外したりするような大胆な増改築が比較的容易にできることです。

その為、将来のリフォームに柔軟に対応できるのです。

 

伝統工法が日本の気候風土に合っていること、日本人の暮らしに合っていること

そして、日本の環境づくりに貢献できること。

 

家づくりを通じて、地域経済と環境改善にも取り組んでいきたいと考えています。