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「木の家」の魅力!木材の特徴と気をつけておきたいポイント

2019.03.11

昔から日本の住宅には欠かすことのできなかった木材。
最近では、「木の家」の良さがまた再注目されています。

 

・自然素材をつかったあたたかい雰囲気の家に住みたい
・家族の体にやさしい家で快適な暮らしを送りたい
・省エネで夏は暖かく冬は涼しい家にしたい

 

といった方は、ぜひ木材を使った家を検討してみてはいかがでしょうか。 

今回は、木材の特徴や魅力、そして木材を使った家づくりを行うときに気をつけておきたいポイントについて解説していきます。

 

「木の家」4つのメリット!木材の魅力って?





住宅を建てるには、木造や鉄骨造、鉄筋コンクリート造(RC造)など、さまざまな方法があります。
また、構造だけでなく内装や建具に木をふんだんに取り入れる、といった木の使い方も。

 

構造や内装に木材を豊富に使った家には、たくさんの魅力があります。

今回はその中から4つの特徴について紹介していきます。

 

①夏は涼しく、冬は暖かく感じる
②湿度を快適に調節してくれる
③香りなどがリラックスさせてくれる
④木材は強い

 

これから木の家を建てたいと思っているなら、ぜひ木材の性質や良さを知ることからはじめてみてください。

 

①夏は涼しく、冬は暖かく感じる

木材は金属やコンクリートなどに比べて「熱伝導率が低く、断熱性が高い」という特徴があります。つまり、「木の家」は暑かったり寒かったりという家の外の温度の影響を受けにくいということです。

「炎天下、鉄材と木材を外に置いておいたらどうなるか?」想像してみてください。
鉄材は熱くなりますが、木材ではそうはならないことが分かるかと思います。

金属などは暑さや寒さを室内に伝えやすい素材です。一方、木材は熱や冷たさをあまり伝えないので、夏は涼しく冬は暖かく過ごすことができるのです。
また、コンクリートの床はひんやりしますが、木材の床だと足の裏が極端に熱かったり冷たかったりすることはありません。
エアコンなどの使用が控えめにできるので、エコや電気代の節約にもつながります。

 

 

②湿度を快適に調節してくれる

木材には、周囲の湿度を調節してくれるはたらきがあります。

空気が湿っているとき→空気中の水分を吸う
空気が乾燥しているとき→水分を放出する

この2つの作用で部屋の中の湿度を一定に保ってくれるので、とても快適に暮らせます。

構造材や内装などに木材が多く使われていると、室内湿度の変動が抑えられ、快適な環境をつくることができるといわれています。
家の構造自体が木造でなかったとしても、床など内装だけでも木材を多く使うと効果が現れます。

また、ジメジメしたときの湿度を抑えてくれるので、カビ対策や結露の防止にも一役買ってくれるというわけです。

 

③香りなどがリラックスさせてくれる

木の香りに癒やされた経験があるという方は多いことでしょう。
そのリラックス効果の正体は、木から発散される香り成分「フィトンチッド」です。
森林浴で心が落ち着くのも、このフィトンチッドの効果によるものといわれています。

木の香りフィトンチッドには、主に人間の体にこのような効果をもたらします。

高血圧を抑制する
脈拍を落ち着ける
ストレスホルモン「コルチゾール」濃度を低下させる

この他にもフィトンチッドには、消臭効果・防虫効果・抗菌作用などもあります。
森の中には動物などがいるにもかかわらず、爽やかな空気であることからも分かりますね。

 

④木材は強い

木は鉄やコンクリートなどに比べたら弱いイメージがあるかもしれませんが、実はたいへん強度にすぐれた素材です。
木材の特徴は、「軽くて強い」こと。
同じ重さに対する強さ(=比強度)は、鉄やコンクリートよりも圧倒的に強いです。

例えば同じ重さで比較すると、木は引っ張りの強さが鉄の約4倍、圧縮の強さは鉄の約2倍、曲げの強さは鉄の約15倍です。

歴史的な木造の建造物は何百年という時をこえて、壊れることなく長持ちしています。
世界最古の木造建築「法隆寺」は607年聖徳太子によって創建されて、今もなおその姿を見ることができますよね。
しっかり管理していくことで100年、200年と長持ちするのも、木材の良いところです。

 

「木の家」を建てるときに注意したいポイント



さまざまな魅力をもつ「木の家」。
しかし、家を建てるなら良い面だけでなく、注意しておくべき点も気になりますよね。

木材は自然の素材なので、特徴を十分に活かして家づくりをしていく必要があります。

 

・木材の性質による変形がある

ジメジメしたときには湿気を吸い、乾燥しているときには放出する。湿度を一定に保ってくれるのは、木材の大きなメリットです。

湿気を吸ったり放出したりするときには、木材は膨らんだり縮んだりと変形をしています。
膨らんだり縮んだりするときに、木材に割れが入ってしまうことがあるのも事実です。
膨張収縮のときに木が反ったりひずみがでたりもします。

しかし、このデメリットは木材の特徴を十分に分かっている熟練の職人に家造りをまかせることで対策できます。職人はこれらの変化もはじめから考慮にいれて、木材を使っていくのです。

木というのは、生まれ育った場所や種類などにより、一本一本ちがった表情を持っています。その個性を的確に把握し、適材適所に使っていくのが、職人の仕事です。

 

・木は燃えやすい?

「木=燃えるもの」というイメージから、木の家の火災についても心配になりますよね。木より鉄やコンクリートの方が火災には強そうだと思う方も多いでしょう。
しかし、鉄と木を比べた場合に、「木が弱い」とは一概にはいえないのです。

木は表面が燃えても、中まで燃えるのには時間がかかるという特徴があります。
厚みがある木では、表面にできた炭化層が空気を止めるので、内部までは燃えません。
住宅に使われる木材は、特に大きく太い木を使っているので、火がついたとしても表面がゆっくり燃えるだけです。

一方、鉄の場合、鉄自体は燃えませんが、熱を伝えやすいので火災の高熱にさらされると、ぐにゃっと曲がってしまう性質があります。
家の骨組みが曲がってしまうと、家全体の崩壊につながります。

木材の方が火に強い側面もある、というのは意外だったのではないでしょうか。
木材の家でも建て方によって耐火性は大きく変わります。木造でも耐火性能の高い家を建てることは可能です。

 

まとめ

「木の家」を建てるなら、木材の性能についてきちんと理解し、うまく木を使える業者に頼むことが大切です。
木材の性能を十分に引き出してあげることで、快適で長持ちする家づくりができますよ。