無垢の床材は隙間を作る|東広島 西条町 無垢 床材 工務店
投稿日:2025.07.26
無垢の床材に、あえて「すき間」をつくる理由
家づくりの中で、「床材を張る作業」はとても重要な工程です。
私たちがこだわっているのは、国産の無垢材を使った床。
肌ざわりがやさしくて、冬はあたたかく、夏はさらっと心地よい。
小さなお子さんが素足で走り回っても安心できる素材です。
そんな無垢材の床を張るとき、実は私たちはほんの少しだけ“すき間”をあけて施工しています。
一見すると「隙間?大丈夫なの?」と思われるかもしれません。
でもこれには、ちゃんとした理由があります。
木は自然素材。伐採されたあとも、湿度や気温にあわせて伸びたり縮んだりする「呼吸」をしています。
特に無垢材は、合板などの工業製品と違って調湿性が高く、季節の変化に敏感に反応するんです。
たとえば梅雨の時期には空気中の水分を吸って少し膨らみ、乾燥する冬には縮む。
こうした木の動きに余裕を持たせておかないと、床がきしんだり、
板同士が押し合って浮いてしまったりすることがあるんです。
だからこそ、あえて「ほんの少しのすき間」を設ける。
これは職人たちが、木と上手につき合っていくための知恵であり、
**長く快適に暮らしてもらうための大切な“手間”**でもあります。
もちろん、すき間といっても目立つものではありません。
仕上がりとしては美しく、快適な空間を保ったまま、
木の自然な動きをしっかり受け止めてくれます。
自然素材の家は、こうした「見えないところの配慮」がたくさん詰まっています。
そしてそれこそが、無垢材と暮らす心地よさを支えているのです。
自然と調和しながら暮らしたい方、子育て中で素材にもこだわりたい方にこそ、
無垢の床の心地よさを体感していただきたいと思っています。
実際の施工している写真です。
青い物が見えると思いますが、これで微妙な隙間を作るように差し込んでいます。