雛どめ細工|東広島市河内町 注文住宅 木造住宅 木の家 自然素材 東広島の工務店
投稿日:2025.09.25
「見えないところほど、こだわる。和室の長押木口の裏側」
和室の細部には、家の完成度を左右する大切な部分がいくつもあります。
その一つが「長押(なげし)の木口」。普段はあまり目に留まらない場所ですが、
ここをどう仕上げるかで、空間全体の美しさが変わってきます。
私たち東広島の工務店では、注文住宅や木造住宅を手がける中で、
こうした細やかな部分にも職人の技を込めています。
木の家づくりにおいて、自然素材の魅力を最大限に活かすためには、
見えない部分こそ丁寧な仕事が欠かせません。
今回の現場では、長押の木口を「雛どめ細工」で美しく納める予定でした。
大工さんが墨付けを行い、ノミやカンナで丁寧に加工。
細部の寸法までしっかり調整し、和室の完成度を高めるために一手間加えていきます。
しかし、棟梁が最終確認をしたところ「まだ納得できない」との判断。
結果として、この部分は木口シールで納めることになりました(笑)
一見すると拍子抜けしてしまうかもしれませんが、これも注文住宅の現場ではよくあることです。
木造住宅や木の家では、素材の収まりや空間全体のバランス、今後のメンテナンス性まで考慮して、最適な仕上げを選びます。
自然素材を扱うからこそ、その日の湿度や木の動きによっても仕上がりが変わるため、
時には「職人技」より「柔軟な判断」が住まいの価値を守ることにつながるのです。
私たち東広島の工務店は、こうした判断を一つ一つ積み重ねながら、
注文住宅としての品質とお客様の暮らしやすさを両立させています。
木造住宅や木の家は、ただ美しく建てるだけでなく、長く安心して暮らせることが大切。
そのために、見えない場所にも目を配り、時に大胆に、時に繊細に、最善の方法を選んでいきます。
和室の長押木口という小さな部分にも、職人の技と判断が詰まっています。
雛どめ細工のような伝統技術だけでなく、木口シールといった現代的な方法も取り入れながら、
これからも「見えないところまで美しく、安心して暮らせる家づくり」を続けてまいります。